
イングリッシュコッカースパニエルの概要・歴史
イングリッシュコッカースパニエルは、イギリスのヤマシギ(ウッドコッカー)猟で、ヤマシギを驚かせて飛び立たせる仕事をしていました。祖先はイギリスの多くのスパニエル種の作出に使われたランドスパニエルだといわれています。イングリッシュコッカースパニエルは、イングリッシュスプリンガースパニエルと近縁で、日本でも人気のあるアメリカンコッカースパニエルの元になった犬でもあります。
イングリッシュコッカースパニエルの性格
イングリッシュコッカースパニエルは、いつも尻尾を振っているような印象を受けるほど、明るく陽気な性格で、aa愛情深く、飼い主にはとても甘えん坊です。一方で落ち着きがあり、自制心も強く、甘えたいのに我慢するような面もあります。知らない人に対しては少し控えめな態度になるようです。
イングリッシュコッカースパニエルの種類(色やタイプ)
イングリッシュコッカースパニエルは、カラーバリエーションが豊富な犬種です。特に、「ローン」と呼ばれる、2色がグラデーションのように混じった模様はこの犬種の特徴でもあります。単色(ソリッドカラー)にはブラック、チョコレート、レッドなどがあり、胸にホワイトが入ることもあります。他にブラック&タンやセーブルなどもみられます。
イングリッシュコッカースパニエルの値段・価格相場
イングリッシュコッカースパニエルの子犬は、15万円~25万円の価格で販売されることが多いようです。月齢、血統によって価格は変わりますが、イングリッシュコッカースパニエルの場合、ローンの毛色が人気のようです。
イングリッシュコッカースパニエルのしつけのしやすさ
イングリッシュコッカースパニエルは、周囲の状況を読み取ることが得意で、知的ですので、トレーニングの飲み込みは早いほうでしょう。運動量が豊富ですので、エネルギーを発散できないと問題行動に繋がってしまうかもしれません。子犬の頃からのしつけ・社会化とともに、毎日の運動が大切です。
イングリッシュコッカースパニエルの寿命
イングリッシュコッカースパニエルの平均的な寿命は、12歳~15歳くらいだといわれています。中型犬としては平均的な寿命です。
イングリッシュコッカースパニエルの飼いやすさ
イングリッシュコッカースパニエルは、愛情深く甘えん坊、頭が良くてしつけもしやすく、飼育しやすい犬種です。でも、運動量は相当必要です。集合住宅でも飼育は可能ですが、毎日しっかりお散歩して運動を欠かさないようにしましょう。活動的で体力に余裕のある人に向いている犬種です。
イングリッシュコッカースパニエルのブラッシングや抜け毛などの処理
イングリッシュコッカースパニエルは、シルキーな被毛が優雅な印象を与えます。皮膚炎になりやすい傾向もありますので、こまめにブラッシングして清潔に保ってあげましょう。垂れた長い耳は汚れやすく、不衛生にしておくと外耳炎を起こしますので、週に数回は耳の穴の周りをイヤークリーナー等でふき取るとよいでしょう。
イングリッシュコッカースパニエルの散歩
イングリッシュコッカースパニエルは運動量が多い犬種です。30分以上の散歩を1日に2回は行きましょう。ドッグランで走らせるのもいいことですが、狩猟犬の本能から、鳥などを追いかけてしまうことがありますので、常に目は離さないようにしましょう。
イングリッシュコッカースパニエルの室内で飼うにあたって気になること
イングリッシュコッカースパニエルは、暑さに強くないため、夏の室内での熱中症に注意が必要です。耳や皮膚は蒸れるとよくありませんが、被毛は乾燥するとよくありません。50%くらいの、ほどよい湿度をキープするようにしましょう。足裏の被毛が他の犬種に比べて多い犬種です。床には滑り止めの工夫を施すといいですね。
イングリッシュコッカースパニエルの子犬の時の大きさや体重
イングリッシュコッカースパニエルの子犬は、生後3か月で4~5kg、生後半年で9kgくらいまで育ちます。生後半年くらいから成長スピードは緩やかになる傾向です。
イングリッシュコッカースパニエルの成犬の時の大きさや体重
イングリッシュコッカースパニエルの成犬の大きさは、体高38~41cm、体重12~15kgです。体質的に太りやすいといわれていますので、肥満にならないよう管理します。
イングリッシュコッカースパニエルの吠え声の大きさなど
イングリッシュコッカースパニエルは、吠えて鳥を追い立てるタイプの犬ではないので、無駄吠えはあまりしません。ただし、吠えると声は大きいです。甘えん坊の性格ですので、若年の頃は特に、分離不安で留守の際に吠えたりする傾向がありますので、早いうちからトレーニングしておくようにしましょう。
イングリッシュコッカースパニエルの餌について
イングリッシュコッカースパニエルは、活発で食欲旺盛です。他の犬種よりもにおいを追跡する傾向も強いので、散歩中や、お家の中でも拾い食いや誤飲に注意が必要です。肥満にならないよう、フードやおやつの量を正しく管理しましょう。長い耳は食事の際邪魔になるので、スヌードで覆ってやるといいでしょう。
イングリッシュコッカースパニエルのかかりやすい病気
イングリッシュコッカースパニエルのかかりやすい病気は、中耳炎や外耳炎などの耳の病気、結膜炎やチェリーアイなどの眼の病気、脂漏性皮膚炎、膝蓋骨脱臼などです。耳掃除やブラッシングなどで防げる病気もありますので、お手入れを欠かさないようにしましょう。
イングリッシュコッカースパニエルってどんな犬?まとめ
イングリッシュコッカースパニエルは、エレガントな佇まいとはうらはらに、人懐こく愛情深く、陽気で遊び好きな楽しい性格です。賢く、トレーニングにも苦労しないで済むでしょう。お手入れやお散歩は楽ではないかもしれませんが、それでも余りある魅力は、本国イギリスで長い間人々を魅了し続けてきただけのことはあります。これから日本でも愛好家が増えそうな犬種です。
アメリカンコッカースパニエルも参考にしてみてください!
エレガントで温和な性格のイングリッシュコッカースパニエル。
アメリカン・コッカースパニエルもいますが、イングリッシュコッカースパニエルが元になって生まれた犬種です。
イングリッシュコッカースパニエルは遺伝子系の病気が多い犬種です。
イングリッシュコッカースパニエルをこれから飼おうとする飼い主さんは、ブリーダーに血統の詳細を確認してから購入する事をおすすめします。
気になる遺伝子系の病気としては、眼球の充血、さまざまな皮膚病、腎臓病、行動異常などがあります。
特にソリッド系の色の犬種に行動異常を起こすケースが多い様です。
購入前には血統を詳細に確認してください!
今回は、そんなイングリッシュコッカースパニエルについて詳しく見て行きましょう。