犬に考えさせるしつけ方法が効率的!体罰方式と天罰方式の大きな違いとは?

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フレンチブルドッグ「うた」の飼い主で本メディアの管理人。 フレブルというトラブルの多い犬を育てながら、困った時にネットで検索するも、どのサイトも同じ事しか書いておらず、あまり役に立たない事に気づきました。そこで、犬を飼っている方、獣医さん、ドッグトレーナーといった犬との触れ合いがある方だけで、犬の飼い主にとって本当に役立つ情報を発信したい!という想いで「犬の教科書を作ろう」を発足。

犬の問題行動を正しくしつけたい!飼い主の悩みと種類

犬の飼い主に多い悩み

犬の吠え

犬の噛み癖

犬が飼い主の言う事を聞かない

トイレが覚えられない

犬の食糞が治らない

犬が散歩中の問題行動のあれこれ

ひとりで犬が留守番ができない

など、犬のしつけに悩む飼い主の悩みはさまざまです。
その中でも特に多いのが『犬の吠え』『犬の噛み癖』を
改善したいというものではないでしょうか。

犬の吠えグセは、近所迷惑という他人への迷惑も考えると、
飼い主としてストレスにもなってしまいます。

また、犬の噛み癖は、甘噛みのうちは良いのですが、
ちょっと興奮して近所の子供を強く噛んでしまって
怪我をさせたりしたら大事件です。

吠えグセ、噛み癖は子犬の頃からしっかりとしつけをしておくことが大切です。

実際私もフレンチブルドッグを飼って、
この2つが大きな課題でした。

他にも食糞が治らないなど悩みはありますが、
犬の食糞などは、我が家の中の問題です。

犬の吠えグセ、噛み癖は他人も巻き込む問題なので、
飼い主としてはストレスにもなってしまうのです。

わが家もマンション住まいですので、
犬の吠えによる近所迷惑は心配してしまいます。
どんな人が住んでいるか分かりませんしね・・・

噛み癖も、甘噛みならスキンシップとして問題ありませんが、
興奮してくると段々力の加減を忘れてしまうんですよね。

特にフレブルは噛む力も強いので、
他人に怪我でもさせたら大変ですから、
特にしつけにも力をいれている部分です。

犬のしつけの本はたくさん売っていますが、
しつけの方法を学ぶ前に、とても大事な事があります。

効率良く犬にしつけをする方法は、
犬に考えさせるという事がとても大事です。

これは、私が実際に犬を飼っているから実感できた
犬のしつけの方法だと思います。

実際犬を飼うまでは、犬のしつけの方法論を
ロジックで学んで、それを実践すればOKと思っていましたからね。

わが家で実践している、
「犬に考えさせるしつけ方法」について、少し詳しく書いておきます。

『犬をしつけよう!という意識』から『犬に考えさせよう』と意識を変える

フレンチブルのうたを飼い始めた時、
私は犬にしつけは大事だし、
しっかりしつけないとと強く思っていました。

犬のしつけは今でも大事だと思っていますし、
飼い主の責任だと思っています。

ただ、犬をしつけるという事が、
犬のしつけ本などで学べるノウハウをただやらせるのではなく、

『犬に考えさせる』を意識するようになってから、
うたの反応が変わってきたように感じます。

犬はもともと、自分にとって損なことなのか、
得なことなのかを分かる動物なんだそうで、

「これをしたら得をするのか」「これをしたら損をするのか」を
犬は自分で判断できる特性があるのだそうです。

私は、その損得の判断ができる犬の習性を活かして、
犬に自分で判断させる事を意識した犬のしつけを取り入れる様にしました。

ただ、それは体罰を与えて強制的にやめさせるというものではありません。

昔良く耳にした犬のしつけも、
今は間違いだったという事も多いようです。

このページでは、
実は間違っていた犬のしつけの方法、
正しいしつけに対する考え方をまとめて行きたいと思います。

犬のしつけの前に犬という動物を理解する

犬が吠えて近所迷惑、インターホンや電話の音が鳴ると吠える、
散歩中に他の犬に吠えて迷惑をかけるといった
犬が吠えるという部分だけピックアップして良く考えてみましょう。

犬が吠える事は悪いことなのか??
犬が吠える事が悪いと言うのは、人間と生活を共にする上で困る事であって、
犬にとっては本能的に備わっている事に過ぎないのではないか?

そう考えることもできませんか?

わが家ではフレンチブルドッグうたを飼っていますが、
私もうたを飼う前は、犬のしつけを人間の迷惑にならない様な
お行儀の良いワンちゃんに育てる事という意味でのしつけを考えていました。

確かに、それも正しいとは思いますが、
良く考えると犬にとっては本能で備わっている機能を
人間の都合で無理やり矯正されるとも言えるのでは?

と思う様になりました。

先ほどの「犬が吠える」という修正も、
群れをなし、自分のテリトリーを守りながら狩猟をするという
犬本来のDNAが引き起こす警戒吠えだったりもするわけです。

それを、人間と一緒にペットとして生活するのに不都合があるから
という理由で吠えるのを止めさせるとか、
言う事を聞かない犬はバカなんじゃないかとか
考えるのはちょっと人間の勝手すぎる様に思うんです。

私たちはまずは、犬本来の本能的な行動や欲求を
理解してあげる事が重要だと感じています。

その上で、はじめて犬のしつけを考えるべきではないかと思うようになりました。

このことは、犬を飼って始めて分かったことですが、
犬の飼い主にとって、とても大切な事のように思います。

間違いだらけの犬のしつけ~昔よく耳にしたやってはいけない犬のしつけ

マズルをつかむ

犬のマズルをつかむとは、犬に噛まれたり、無駄吠えがひどい時などに、
犬の鼻先を掴み押さえる行為です。

犬にとって、しっぽの先端や足先、鼻先といった先端は敏感な部分で、
そこを掴まれたりすることで強いストレスを感じます。

「いけないよ!」という気持ちは伝わらず、
人間世界で言う暴力に近い行為で、信頼関係を壊し兼ねない間違えたしつけ方法です。

昔は犬のマズルを掴むのしつけ方法も広まっていたようですが、
今となっては古いしつけ方法とされ、
マズルを掴むという行為はしつけとしてやってはいけないしつけとして有名です。

はたく、殴る、蹴るなどの痛みを与える体罰

ドッグトレーナー養成所では殴る、蹴るといった体罰で犬をしつける方法を
教えたりすることもある様ですね。

はたいてでも、蹴ってでも、
正しい行動を教え込ませるべきという考え方も
あるのかもしれませんね。

私は恐怖におびえて犬が萎縮してしまう事は理想的ではないと思い、
体罰によるしつけは取り入れていません。

犬の行動学から見ても、蹴る、殴るなどの叱り方が
効果的である根拠は特にないと言われています。

私が取り入れているのは、天罰や嫌悪刺激を与える事です。

天罰方式のしつけとは、
犬をびっくりさせて吠えるのをやめさせ、
その瞬間にご褒美をあげるを繰り返します。

つまり、
吠えるのをやめる=ご褒美をもらえるという認知をさせるしつけを導入しています。

『体罰』と『天罰』では大きな違いですよね。

犬を仰向けにしてお腹が見える状態で抑えつける

犬が無防備にお腹をみせるのは服従のポーズと言われます。

急所をさらしリラックスした状態でお腹を見せるのは
飼い主への信頼の証ですが、
力づくでそれをやろうとするのは意味がありませんね。

愛犬とゆっくり信頼関係を築いて行き、
服従のポーズをしてくれる様に関係性を高めていきましょう。

私が愛犬フレブルうたのしつけで取り入れている叱り方

大きな声を出す・声のトーンを変える

例えば、うたがじゃれて噛んで来たときに、今のは甘噛みを超えてるなと感じたら、
大きな声で「痛ーい!」と叫びます。

具体的には、噛んだうたの顔をかるく掴んで、
顔を近づけて大きな声で「痛ーい!」と叫びます。

そうするとうたは、「あ、悪いことをしたんだな」という顔をして、
噛まなくなるか、その後また甘噛みに戻ります。

また、何かいたずらをしている時に注意をする時は
声のトーンを下げて低く太い声で
「うた~やめなさい!」と注意します。

声のトーンを低く太くするだけで、犬の反応は変わります。
犬って結構空気の読める動物だな~といつも感じます。

逆に褒める時には明るいハイトーンの声で褒めちぎってあげます。
明るくハイトーンの声で褒める方が、うたにも褒められてる感が伝わる様にしています。

天罰方式でバツを体感させる

これは犬に気づかれないように大きな音を立てたて、
いたずらをするとこの音が鳴るよという意識を植え付けるやり方です。

わが家では、2リットルのお茶のペットボトルに半分くらい水を入れておき、
うたがいたずらをしたり、無駄吠えをしている時に、
うたに気づかれない様にペットボトルを落とします。

うたは、その音にびっくりしていたずらをやめたり、吠えるのをやめます。

これは犬によって音の大きさの強弱が違う様なので、
愛犬の反応を見て音の大きさを決めてくださいね。

大きすぎても必要以上にびっくりして警戒し過ぎてしまいますし、
音が小さすぎても効果が期待できないと言われてます。

我が家のブレブルうたの場合は2リットルのペットボトルを落とす音くらいがちょうど良かった様です。

初めは500ミリリットルの小さいペットボトルで試していたのですが、
結構スルーでしたが、2リットルにしたらピタッと止まる様になりました^^

天罰とはちょっと違うのですが、我が家ではインターホンが鳴ると吠えまくるうたのしつけで、
ガウ缶によるしつけを導入しています。ガウ缶によるしつけも次の章で詳しく説明しておきますね。
犬がインターホンが鳴ると吠えるしつけ対策ガウ缶トレーニングの方法

目も合わせず完全に無視をする

犬がおねだりを要求する時なんかは、ワンワン吠え続けたりしますよね。

わが家のフレブルうたも割としつこいところがあり、
特に食べ物に関するおねだりの時の執着は凄い物があります。

こんな時にうるさいな~と言って要求に応えていると、
「吠えればもらえる」という意識を植え付けてしまうので
しつけとしては正しくありません。

ついつい「わかったよ~、これで最後だよ」と
甘やかしていた時もあったのですが、
しつけを学んでからは心を鬼にして完全無視です。

目も合わせず、犬の体に触れることもしません。

それでもワンワン吠え止まない時は、
ゲージに入れてひとりにしてしまいます。

わが家は和室にゲージがあり、その隣の部屋がリビングになっているので、
和室の襖を閉めるとひとりにさせられるんです。

ちょっとかわいそうだな~と思う所もありますが、
正しいしつけをするのが飼い主の責任と
割り切って考えるようにしています。

犬が学習するしくみ|犬に考えさせるしつけ方法のメカニズム

犬のしつけを考えるとき、
犬が学習するしくみ・メカニズムを知っておかなければ
犬のしつけの効果を上げられません。

犬の吠えに対するしつけ、噛み癖に対するしつけ、
トイレのしつけなど様々なしつけの種類はありますが、
私は基本的に犬が学習するしくみは同じだと考えています。

行動
犬がなんらかの行動をする

良い結果
その行動によって、何らかの良い結果を体感する

強化
その繰り返しで意識が強化される

このサイクルが犬が学習するしくみとされています。

つまり、
行動の部分で、
犬がなんらかの問題行動をした場合、それを正した行動に修正する
という作業が必要になります。

そして、イヌが正しい行動をしたことを褒めてあげる
(良い結果を体感する)

これを繰り返す事で、
犬の問題行動はきちんとしつけされて行くというのが
いぬの学習のロジックです。

この事を理解しているだけで、
今後色々なケースのしつけ対策の話が腑に落ちるます。

是非この「犬の学習のしくみ」は覚えておいて頂きたいです。

このブログでも何度か取り上げていますが、
この犬の学習のしくみを上手に使って
犬のしつけをするファントレーニングという方法があります。

ファントレーニングとは、
効果的に犬を褒めてしつけるという方法になります。

詳しくは犬のしつけファントレーニングの方法の記事を参考にしてみてください。
犬のトイレのしつけをドッグトレーナーが教える!ほめてしつけるファントレーニングとは

犬に考えさせるしつけ方法が効率的!体罰方式と天罰方式の大きな違いとは?まとめ

『犬をしつけよう!という意識』から、
『犬に考えさせよう』と意識を変える事で、
愛犬との信頼関係が築きやすくなった。

実際に犬を飼うようになり気付いた点として、
犬のしつけの前に犬という動物の本能的な行動や欲求を
理解してあげる事が大事だと感じるようになった。

犬のマズルをつかむ、蹴る、殴るなどの
暴力による体罰方式は、
犬のしつけ方法として間違いである

犬のしつけの前に犬の学習のしくみを
理解する事が大事である。

PS うたの飼い主となって学んだこと
犬のしつけを考える前に、犬という動物を理解する事で、
うたが言う事を聞かない時や、
攻撃的に噛みついてくるなどの問題行動がある時でも、
イライラすることなく正面から受け入れられるようになりました。

ペットとして飼われる犬という存在の前に、
本来の犬としてのDNAを持ち合わせた犬の本能を
理解する事は本当に大事な事だと思います。

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