ボーダーコリーの性格・しつけ・飼いやすさは?値段相場はいくら?

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犬と猫とスキーが大好き。 ドッグトレーナー資格を持ち、 「犬の教科書をつくろう」の編集部員として執筆中!

ボーダーコリーの概要・歴史

ボーダーコリーはイングランドとスコットランドの境界線(ボーダー)で誕生したため、ボーダーコリーと呼ばれるようになりました。優れた運動能力に加え、羊の群れをコントロールする判断能力にも優れ、牧羊犬として重宝されてきました。牧羊犬としての歴史は長いながらも、作業能力を追求する過程で大きさや見た目もまちまちだったため、ボーダーコリーが純血種として各国のケネルクラブに登録されるのは1970年代後半~1980年代と、意外と最近になってからのことです。

ボーダーコリーの性格

ボーダーコリーは飼い主と共に何かに取り組むことに喜びを感じる犬種で、飼い主の命令にはとても従順です。非常に優れた知能、判断力と、責任感があります。これらの性質は飼育されてきた歴史の中で、牧羊犬として重宝されてきた性質でもありますが、無邪気で人懐こくペットとして愛される性質でもあり、近年人気が高まってきています。

ボーダーコリーの種類(色やタイプ)

ボーダーコリーの被毛のタイプは、長毛とスムースに分かれます。どちらも手触りは滑らかです。毛色は様々な毛色が認められていますが、ホワイトの部分が優勢なのはスタンダード上は好ましくないようです。一般的にはブラック&ホワイト、トライ、ブルーマール、ブルー&ホワイト、レッド&ホワイト、セーブル&ホワイト、トライのレッドなどがあります。交配するとき、組み合わせによっては遺伝的な弊害が出現することがあるので、注意が必要です。

ボーダーコリーの値段・価格相場

ボーダーコリーの一般的な価格は、15~25万円です。血統の他には、カラーによって価格が変動します。ブレーズと呼ばれる両目の間に入る白い線がくっきりとしてきれいな個体や、最も一般的なブラック&ホワイト以外の希少なカラーの個体は、比較的値段が高くなります。

ボーダーコリーのしつけのしやすさ

ボーダーコリーは、全ての犬種の中でも最も知能が高いともいわれる犬種です。基本的にはしつけのしやすい犬種ですが、逆にその賢さゆえに、相手を見て言うことを聞かない、ということになってしまうこともしばしばです。ボーダーコリーの注意深さや判断能力など特性を生かし、飼い主さんがリーダーシップをとり、しっかりと主従関係を築くことが大切です。

ボーダーコリーの寿命

ボーダーコリーの平均寿命は、10~17歳といわれています。ボーダーコリー特有の遺伝病として、CL病(セロイドリポフスチン症)があり、発症すると治療法がない怖い病気ですが、遺伝子検査によってキャリアかどうか調べられますので、子犬が生まれたらすぐに検査しておくのも一つの方法です。

ボーダーコリーの飼いやすさ

ボーダーコリーの特徴として、賢さと同時に運動量の多さがあります。ボーダーコリーを飼育するには、この運動量の多さに対応してあげられるかどうかが飼い主さんの重要な条件になってきます。運動不足になると、ストレスから問題行動を起こすこともありますので、活発なボーダーコリーに付き合えるアクティブな人に向いている犬種です。

ボーダーコリーのブラッシングや抜け毛などの処理

ボーダーコリーは抜け毛が多い犬種です。夏の前など、換毛期には抜け毛が激しく、お部屋が毛だらけになってしまうことも。毎日ブラッシングしてあげましょう。月に1度はシャンプーや爪切り、肛門腺絞りなど、グルーミングを行って清潔に保ってあげたいですね。

ボーダーコリーの散歩

とにかく活発で、運動大好きなボーダーコリー。毎日30分~1時間位のお散歩を1日2回ほど行ってあげましょう。お散歩コースを変えてみたり、歩く速度を変えてみたりするのもボーダーコリーは喜びます。アジリティやフリスビー、ボールなどで遊んだりするのも大好きです。ドッグランなどで思い切り走らせてあげるのもいいですね。

ボーダーコリーの室内で飼うにあたって気になること

ボーダーコリーは好奇心が強いので、特に子犬の時には、家の中のあらゆるものに興味を示しますので、壊したり飲み込んだりしないよう、サークルやケージの中で生活させたほうが安心です。股関節を痛めないよう、床には滑らないようにマットを敷いてあげましょう。天候などでお散歩が充分じゃなかったときのためにも、お家の中でも遊べるスペースを確保してあげたいですね。

ボーダーコリーの子犬の時の大きさや体重

ボーダーコリーの子犬のサイズは、生後3か月で約6kg、5か月で約14kg、7か月で約15kgまで成長します。子犬のときに太らせてしまうと股関節を痛めやすいため、注意が必要です。

ボーダーコリーの成犬の時の大きさや体重

ボーダーコリーの成犬のサイズは、体高は46~56cm、体重は16~22kgくらいです。メスの方が小さ目ですが、個体差があり、体格によっては体重が25kg以上になることもありますので、個体差にあわせた適性体重を把握しておきましょう。

ボーダーコリーの吠え声の大きさなど

ボーダーコリーは、無駄吠えはしつけすれば防げますが、吠えたときの声そのものは大きめです。家の中でよりも、外で他の犬や人に対して吠えてしまうことが多いようです。飼い主がリーダーシップを発揮して、きちんとコントロールできるようにしておきましょう。

ボーダーコリーの餌について

ボーダーコリーには食物アレルギーが出ることがあります。初めて与えるフードには注意が必要です。アレルギーに考慮したドッグフードを選ぶのもよいかもしれません。ボーダーコリーは個体によって体重にも差があり、フードの適正量もまちまちです。個々の体重を把握して、適性な量のフードを与え、肥満にならないようにしてあげましょう。

ボーダーコリーのかかりやすい病気

ボーダーコリーに多い病気は、股関節形成不全です。遺伝や肥満などによって股関節に異常が生じ、力強い歩き方ではなく、腰を振ってフラフラ歩くようになります。子犬の時には特に関節が弱いので、1歳になるくらいまではあまり激しい運動はさせない方がいいかもしれません。他に、白内障やコリー眼異常などの目の病気にかかりやすいといわれています。

ボーダーコリーってどんな犬?まとめ

ボーダーコリーは、頭の良さ、運動能力の高さに特徴がありますので、しつけやすいけれど、一定の運動量をこなしてあげられるアクティブさを求められる犬種です。お散歩や運動に費やす時間や体力のある飼い主さんならば、ボーダーコリーは一緒に色々なことに挑戦して楽しめる、最高のパートナーとなってくれる犬種でしょう。

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