インターホンが鳴るとワンワン狂った様に吠えるなんて事ありませんか?
犬の吠えの悩みの中でも案外多いのが、インターホンに反応して犬が狂った様に吠えるんだけど、どうしたら止めさせられるんだろう?というものです。
わが家のうたも、生後こそはあまり吠えてなかったと記憶してますが、少し大きくなってからはインターホンが鳴ると物凄い勢いでワンワンワンワン狂った様に吠えて、家族が体をなでようが、言葉をかけようがまったく吠えるのを止めませんでした。
そんな時に知ったのが、ガウ缶トレーニングという犬のしつけ方法です。

インターホンが鳴ると犬が吠えるのはなぜ?
犬はもともと群れで行動し、自分のテリトリーを守ろうとする意識が強い動物なんですね。
だから、インターホンのピンボ~ンや電話の着信音が鳴ると、自分のテリトリーに誰かが侵入してくる?という警戒心から吠えるケースが多い様です。
犬によっては、飼い主の言葉で吠えが止まる子もいる様です。その場合はまったく心配がなく、飼い主である主人に「誰か怪しい奴が来ましたぜ、ご注意ください」と伝えて役割終了と考えて吠えるのを止めるという、しっかりと理想の関係が築けていると言うケースです。
あとは飼い主であるボスが守ってくれるという安心から吠えるのを止めるというわけですね。
しかし、飼い主が止めても狂った様に吠え続ける場合はしつけが必要になります。
わが家のフレブルうたも後者でして、インターホンが鳴ると狂った様に吠え続ける癖が治りませんでした。
これは、犬と飼い主との間にまだ信頼関係が築けていない証拠だなと反省しつつ、また良い学びになったなと感じる点でもあります。
ペットボトルなどを落として天罰方式を導入する方法もおすすめの様ですが、私は天罰方式ではなく、ガウ缶トレーニングを導入してみました。
犬がインターホンが鳴ると吠える対策としてガウ缶によるしつけを導入
ガウ缶によるしつけを学んだのは、中西典子さんの書籍犬のモンダイ行動の処方箋でした。
中西さんの書籍からは犬の飼い主として必要なこと、大切な事を多く学ばせて頂いていて、とてもおすすめな書籍です。

私も勉強させて頂いている、中西典子ドッグトレーナーの公式サイトはこちら
http://www.doggylabo.com/
中西典子ドッグトレーナーのブログ
https://ameblo.jp/doggylabo/
ガウ缶というのは、いわゆるスチール缶の事です。
わが家では、100円ショップでスチール缶の貯金箱を買ってきて、それに百円貯金しています。その貯金箱をガシャ~ンと振って音を立てるのがガウ缶トレーニングです。
犬が生きてきた自然界には金属が存在しないため、犬は金属音全般を嫌がる傾向があるんだそうです。
それを利用して、犬のしつけトレーニングをするのがガウ缶トレーニンングになります。
ガウ缶トレーニングの方法
わが家のフレブルうたは、インターホンが鳴るとワンワン狂ったように吠える癖があります。警戒心からなのか、イベントを喜んでいるイベント吠えなのかで言えば、警戒心から来る吠えだと感じています。
警戒心を解くために、「大丈夫大丈夫」と言い聞かせても当然効果はなく、インターホン吠えが収まる事はありませんでした。
ガウ缶トレーニングの方法はカンタンです。
家族内で協力をし、インターホンを鳴らして貰います。
予想通り吠えだしたうたに向かって「ダメよ」と注意します。
「ダメよ」の言葉からワンテンポ送らせて、うたの顔の近くでガウ缶(スチール缶貯金箱)をガシャ~ンと振って金属音を鳴らします。
この金属音が相当嫌らしく、狂ったように吠えていたうたも一撃でピタッと吠えるのをやめます。
そのまま、自分の別途に誘導し、そこで「おすわり」をさせます
「おすわり」まで出来たら、うたが一番好きなおやつを1つあげます
犬のしつけにおすすめのガウ缶トレーニングのポイントと注意点
- 「ダメよ」とガウ缶のガシャ~ン音はワンテンポずらし、ダメよの注意の後にあの嫌な音が鳴る~という意識を持たせます。そうすることで、「ダメ」の注意の言葉の威力が増すというわけです。そして、飼い主の「ダメ」の言葉でいう事を聞くようにしつけができるというロジックです。
- うたの顔の近くでガウ缶を鳴らす
一度で吠えるのをやめて!という気持ちを込めてガシャ~ンと鳴らします - おすわりまで成功した時のご褒美を特上のご褒美にしてあげます
- おすわり~ご褒美までは時間を開けません。あらかじめご褒美のおやつを準備しておいて、5秒くらいでパっと出してあげます。
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普段はガウ缶の音を鳴らさない様にする。
甥っ子などが私のマネをしてガシャガシャ振ろうとする時があるのですが、常にガウ缶の音を聴かせてしまうと、犬が慣れてきて効果が薄れてきますので、飛び道具として必要な時だけに使いましょう。
インターホン吠え対策としつけ|天罰方式とダウ缶トレーニングの違い
インターホン吠えのしつけ対策として天罰方式も有名です。
天罰方式の犬のしつけのポイントは、犬にバレないように缶を落としたり、半分水の入ったペットボトルを落としたりして、音を立てるやり方です。
インターホンの音に吠える→天罰の音にびっくりする→インターホンの音に吠えると天罰の音がするんだ
という意識改革を犬にして行くものになります。
つまり、犬としては天罰の音自体を嫌がる様になります。
一方ガウ缶トレーニングは、犬に注意する「ダメ」と言う言葉の威力を増す為に、犬が嫌がる金属音を併用します。
つまり、犬が嫌いな金属音を聴きたくないが為に、「ダメ」の一言だけで、犬が飼い主のいう事を聞くようになるというロジックになります。
つまり、飼い主の「ダメ」の一言の威力が増すわけなので、犬のしつけにおいて主従関係の強化にもなるし、一石二鳥だと考えています。
私が天罰トレーニングではなく、ダウ缶トレーニングを導入した理由はそういった事からになります。
ただ、天罰トレーニングでインターホンや電話の着信音に反応する犬のしつけを改善した事例もたくさんある様ですし、この辺は飼い主の考え方次第だと思います。
現在、我が家のフレブルうたは、以前に比べたら格段にインターホン吠えが減りました。
しかし、完全にインターホン吠えが治ったわけではありませんので、諦めずに丁寧にしつけを続けたいと思っています。
犬がインターホンが鳴ると吠える対策としてガウ缶によるしつけを導入まとめ
- 犬がインターホンや電話の音に反応して吠えるのは、犬が本来もっている習性から来るもので、その警戒心が理由な事である意味で自然なこと。
- 簡単に吠えを止める事ができるケースであれば問題ない。また、飼い主との主従関係、信頼関係が築けていると考えられる。
- インターホンや電話の音に反応して吠える犬のしつけには、一般には犬に気付かれずに音を出す天罰方式も有名。私は主従関係の強化やその後のしつけにも良い影響があると考え、ダウ缶トレーニングを導入した。
- インターホンの音に反応する原因として、警戒吠えの他に人に会える事に興奮して吠えるイベント吠え(お祭り吠え)のケースもある様です。
- ベント吠え(お祭り吠え)この場合は、おやつで使い、吠えるのを止める⇒極上のおやつをもらえるという意識を学習させるのが有効的。

犬の吠えのしつけ、噛みつきのしつけ、トイレのしつけなんでもそうですが、犬のしつけには、犬と飼い主の信頼関係が欠かせません。犬が怯えて言う事を聞くというのと、信頼関係が築けていて犬が安心してボスを頼ってくれるのとでは、犬の幸福感がまったく違うわけですし、私達犬の飼い主は、犬との信頼関係を築く事にとことん追求すべきだなと日々感じております。
今回のダウ缶トレーニングもあなたの愛犬のしつけの何かの参考になりましたら嬉しく思います。
悪い習慣は長く続けば続くほど、しつけが難しくなると言われていますので、もし自分でトレーニングをしても効果がなかった場合は、早いうちにプロのドッグトレーナーに相談するのがおすすめです。