
Contents
ワイヤーフォックステリアの概要・歴史
ワイヤーフォックステリアはイギリス原産のとても古い犬種です。起源や沿革の詳しいことは不明ですが、貴族が好んだキツネ狩りで、岩場や巣穴の獲物を追い詰めて仕留める猟犬として使われていました。もともとはキツネと同じような毛色の犬だったとされていますが、狩りの際にしばしば誤射されてしまうため、毛色の改良がされ、さらに他のテリアとの混血でワイヤーヘアになったといわれています。1800年代後半に改良が著しく進み、20世紀に入ってからは世界的に人気の犬種になりました。
ワイヤーフォックステリアの性格
ワイヤーフォックステリアは、テリアの特性の中の元気でやんちゃな部分がよく表れた犬種です。静かにしていたかと思うと、次の瞬間には飼い主ですら手に負えないほどのパワーを炸裂させることもあり、何かと目が離せません。大人しくしている、と安心していると、密かに何かを企んでいたり、一人でこっそり悪戯に熱中していたり、エネルギッシュな可愛らしさが特徴です。一方では警戒心が強く、知らないものに対しては攻撃してしまうこともありますので、コントロールできるようにしておくことが大切です。
ワイヤーフォックステリアの種類(色やタイプ)
ワイヤーフォックステリアの被毛はホワイトが優勢になっていて、ブラックやブラック&タン、タンのマーキングが入ります。スタンダードでは、ブリンドルやレッド、レバー、スレートブルーのマーキングは好ましくないとされています。
ワイヤーフォックステリアの値段・価格相場
ワイヤーフォックステリアの価格は、15万円~30万円前後で販売されていることが多いようです。血統や月齢によって価格は変動しますが、ワイヤーフォックステリアの場合は、被毛のカラーの配分によっても価格が変わってくるようです。
ワイヤーフォックステリアのしつけのしやすさ
ワイヤーフォックステリアは頭が良く、好奇心が旺盛な犬で、頑固、退屈することを嫌う犬でもあります。トレーニングは根気よく、好奇心を刺激しながら楽しく行うことが秘訣かもしれません。持前の負けん気の強さや無鉄砲にも見える大胆さは、時と場合によっては危険ですので、子犬の頃からの正しい社会化とトレーニングは必須の犬種となります。
ワイヤーフォックステリアの寿命
ワイヤーフォックステリアの寿命は、12~14歳くらいといわれています。小型~中型犬の寿命としては平均的な寿命となっています。
ワイヤーフォックステリアの飼いやすさ
ワイヤーフォックステリアは、活発で楽しいことを好む明るい犬で、サイズ的にもちょうどよく、家庭犬としての素質は十分です。でも、難しいといわれるテリア気質をそのまま持っている犬種でもありますので、攻撃性を封印し、コントロールできるようにしつけと社会化を行うのは勿論、ストレスを与えないように毎日運動や遊びなど、犬のために時間を割いてあげられる人に向いている犬種です。
ワイヤーフォックステリアのブラッシングや抜け毛などの処理
ワイヤーフォックステリアはダブルコートの被毛で、換毛期には抜け毛が多くなります。換毛期は毎日、普段から週に2~3回はスリッカーでブラッシングをしてあげましょう。
ワイヤーフォックステリアのトリミング
ワイヤーフォックステリアのはお家でのブラッシングの他に、月に1回はトリミングをして、犬種特有の姿をキープしてあげたい犬種です。ワイヤー状のコートは専用のナイフで抜くプラッキングをすると硬いまま美しく整えられますが、プラッキングできるサロンが近くにない場合、バリカンでカットする方法もあります。バリカンでカットすると、ワイヤーヘアは柔らかくなり、毛色が淡く、全体的に柔らかい感じになりますので、ワイヤーフォックステリアの醍醐味が・・・という人は、自分でプラッキング技術を勉強して実践してみるのもいいかもしれません。
ワイヤーフォックステリアの散歩
ワイヤーフォックステリアは、身体は小さいものの、運動量はかなりのものです。毎日30分以上の散歩を2回は必要とします。お家でも柵に囲まれた走り回れるお庭があるのが理想的です。運動不足はストレスからの問題行動に繋がりますので、毎日の運動時間はしっかりと確保してあげたいものです。
ワイヤーフォックステリアの室内で飼うにあたって気になること
ワイヤーフォックステリアは脚力が強く、ジャンプ力もありますので、入ってほしくない場所へ柵などで仕切る場合、高さと強度が必要になります。他のペットを追いかける習性が強いため、同居するペットには注意が必要です。
ワイヤーフォックステリアの子犬の時の大きさや体重
ワイヤーフォックステリアの子犬は、生後半年で4.5kgくらいまで育ちます。雌雄の体格の差が比較的出やすい犬種のようです。
ワイヤーフォックステリアの成犬の時の大きさや体重
ワイヤーフォックステリアの成犬のサイズは、体高39cm前後、体重8~9kgです。ショー・コンディションでの理想体重は8.25kgとされています。
ワイヤーフォックステリアの吠え声の大きさなど
ワイヤーフォックステリアの吠え声は、甲高くよく響きます。警戒心が強いため、番犬としての仕事もこなせるかもしれませんが、その必要がない場合は、早い時期からしっかりとしつけと社会化を施し、吠える必要がないことを教え込まなくてはなりません。
ワイヤーフォックステリアの餌について
ワイヤーフォックステリアは皮膚病にかかりやすいので、皮膚が赤くなる、痒がって掻く、などの症状が出た場合は受診する必要がありますが、ドッグフードを変更することで改善することがあります。口の周りの被毛が汚れやすいので、食後は綺麗にふき取る習慣をつけるとよいでしょう。
ワイヤーフォックステリアのかかりやすい病気
ワイヤーフォックステリアのかかりやすい病衣は、皮膚疾患、関節疾患、眼疾患です。まれに遺伝的にてんかんもちの犬がいますので、子犬を選ぶ際、血統をきちんと確認しておくと安心です。
ワイヤーフォックステリアってどんな犬?まとめ
ワイヤーフォックステリアは、エネルギッシュな暴れん坊、という人もいるように、初心者には手に負えなかったり、慣れた人にも手を焼かせたり、油断できない一筋縄でいかない犬種かもしれません。でも、一度ワイヤーフォックステリアと一緒に暮らした人は、他の犬じゃ物足りない!という人が多いとか。犬の特性を理解したうえで、大きな気持ちで迎えれば、退屈を好まない犬本人だけでなく、飼い主さんも退屈することのない楽しい生活が待っているのでしょう!
このページを読んだ人に関連する人気記事

特に、犬の涙やけや食糞でお困りの飼い主さんの話は良く耳にします。
解決の糸口として参考になりましたら幸いです。
日本でも人気の犬種のワイヤーフォックステリアの登場です。
ワイヤーフォックステリアを何代も飼い続けている飼い主さんも多いと聞きます。
ワイヤーフォックステリアには、実はスムースタイプのスムースフォックステリアもいますが、日本ではワイヤーフォックスの方が人気が高いですね。
人間に対して素直に感情表現ができないところがあり、素直に感情を表さないあたりが逆に愛らしい性格のワイヤーフォックスですが、飼い主さんにはそこがたまらない魅力の様です。
噛みつき癖が多少ありますが、きちんとしつけをすることで良い相棒になれる飼ってて楽しい犬種のひとつかと思います。
今回は、そんなツンデレ感のあるワイヤーフォックステリアについて詳しく見て行きましょう。