
エアデールテリアの概要・歴史
エアデールテリアは、イギリスのヨークシャー地方原産の犬です。狩猟犬として用いられていた大きめのテリア系の犬に、オッターハウンドやアイリッシュテリアなどを交配させ、より大型のテリアとなっていきました。テリアの中では最も大きい犬種で、「キング・オブ・テリア」ともいわれています。日本では昭和5年頃から軍洋犬として飼育されるようになりました。日本の直轄警察犬として指定されている7つの犬種の中には、エアデールテリアも含まれています。
エアデールテリアの性格

エアデールテリアの性格は、外向的で友好的ながら、感覚は鋭く、冷静沈着で自信に溢れています。堂々としていて、恐れ知らずですが、攻撃的ではありません。子供や他のペットとも仲良くできますが、プライドが高く、他者に対して時々支配的になる性格の犬もいるようです。学習能力だけでなく、向上心の高さもエアデールテリアの特徴といえるでしょう。
エアデールテリアの種類(色やタイプ)
エアデールテリアの被毛は、ボディのサドル部分はブラックかグリズルで、他の部分はタンカラーです。前足の間にわずかにホワイトが入ることがあります。
エアデールテリアの値段・価格相場
エアデールテリアの子犬の価格は、15万円~25万円くらいで販売されることが多いようです。血統・月齢によって価格は変動します。エアデールテリアの子犬は、大きくなる系統の犬が好まれているようです。
エアデールテリアのしつけのしやすさ
エアデールテリアは、歴史上、狩猟犬として始まり、軍用犬や警察犬、セラピードッグなど、人間社会においても重宝されてきたように、学習能力が非常に高く、トレーニングの際に褒められるとさらに上を目指す向上心のある犬種です。成功したら十分に褒めてやることで、本来の能力をどんどん向上させることができる犬種なのです。逆に、強く叱ったりすると、プライドが高い分反抗的になることがありますので、扱いには注意が必要です。
エアデールテリアの寿命
エアデールテリアの平均寿命は、10歳~12歳くらいといわれています。基本的には健康な犬種ですが、内臓疾患の血統も少なからずありますので、両親や親族の健康状態や平均寿命を参考にします。
エアデールテリアの飼いやすさ
エアデールテリアは、使役犬として優秀な犬種で、家庭犬としても優秀なパートナーになれる犬です。その一方で、頭の良さから、しつける人間の側をもよく見ているので、褒めるしつけは大切ですが、甘やかすだけでは舐められて手に負えなくなる危険性もあります。良いことと悪いことははっきりとさせ、メリハリのついたしつけが必要な犬種です。
エアデールテリアのブラッシングや抜け毛などの処理
エアデールテリアは、ダブルコートの被毛ですが、抜け毛はあまり多くありません。普段のお手入れは、2~3日に1度のブラッシングをする程度でよいでしょう。
エアデールテリアのトリミング
エアデールテリアをテリアらしい美しい姿に保ちたいなら、最低でも月に1度は、古くいらなくなった被毛を人工的に抜き取るストリッピングを行う必要があります。トリミングサロンによってストリッピングできるサロンとできないサロンがあります。テリア種のブリーダーや詳しい人から評判の良いサロンを教えてもらいましょう。
エアデールテリアの散歩
エアデールテリアは、活発で運動量も多めです。1時間以上の散歩を1日2回はしてあげましょう。泳ぐのが好きな犬も多いので、時々水遊びなども取り入れると喜びます。
エアデールテリアの室内で飼うにあたって気になること
エアデールテリアは外部の音や気配にとても敏感に反応する犬ですので、室内での飼育が向いています。エアデールテリアは多頭飼いが難しいともいわれており、性格上リーダーであろうとする願望が強いので、他のペットがいる場合、エアデールテリアをリーダーの地位にすることでうまくいくことがあります。
エアデールテリアの子犬の時の大きさや体重
エアデールテリアの子犬は、生後2か月で3.5kgくらい、生後6か月で15kgくらいまで成長します。
エアデールテリアの成犬の時の大きさや体重
エアデールテリアの成犬の大きさは、体高56~61cm、体重21~27kgです。
エアデールテリアの吠え声の大きさなど
エアデールテリアは、外部の音などへの反応が強く、吠えてしまうことが多いようです。また、頑固な面もあり、気に入らないことがあると吠えてアピールすることもあるようです。パピーの頃からのしつけと社会化、何故吠えるのかその原因を探ったうえでの対策をしっかりと行いましょう。
エアデールテリアの餌について
エアデールテリアは、消化器系が弱く、お腹を壊しやすい犬が多い傾向です。個々に合った良質なフードを選ぶのはもちろん、場合によっては獣医師に相談したうえで乳酸菌などのサプリを取り入れてもよいでしょう。
エアデールテリアのかかりやすい病気
エアデールテリアのかかりやすい病気には、股関節形成不全、皮膚疾患などがあります。ブリーダーでは股関節形成不全の検査を行っていることもありますので、血統を調べるのも病気を防ぐひとつの方法です。
エアデールテリアってどんな犬?まとめ
エアデールテリアは、一度飼育すると、次も絶対エアデールテリア!というオーナーさんが多いそうです。賢く、でも賢いからこそ一筋縄でいかないトレーニング、人の出方を良く観察して、言いなりにはならない性格、初心者はちょっと手こずりそうですが、奥が深くハマってしまうファンが多いのも納得、まさにキングオブテリアと呼ぶに相応しい魅力に溢れた犬種です。
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