
シャーペイの概要・歴史
シャーペイは中国原産で、狩猟犬や警備犬として使われてきました。南シナ海沿岸に何百年も前から存在していたといわれています。特徴的な青い舌は、同じ中国原産のチャウチャウと似ていて、チャウチャウとは共通の祖先を持つのではないかと考えられています。顔のしわと、ザラザラしたイメージの皮膚が特徴的ですが、シャーペイという名前は「砂の皮膚」を意味しています。
シャーペイの性格
シャーペイは一見表情が読めず、愛想が良いとは言い難い顔をしています。見た目通り、知らない人に媚びを売るタイプの性格ではありませんが、飼い主には愛情深く、忠実です。プライドが高く、頑固な面がありますので、納得できないことには従わず、反抗的になることもあるかもしれません。
シャーペイの種類(色やタイプ)
シャーペイの色は、フォーン、レッド、クリーム、ブラックなどで、ホワイト以外の全てのソリッドカラーが認められています。
シャーペイの値段・価格相場
シャーペイの子犬は、20万円~40万円で販売されることが多いようです。日本では希少な犬種なので、全体的に価格は高めの傾向です。血統や月齢以外には、シャーペイの場合、皮膚のたるみ、シワが多い子犬ほど高値になりやすいようです。
シャーペイのしつけのしやすさ
シャーペイは、独立心や自尊心が高く、人にトレーニングを受けることを好む犬種ではありませんが、信頼する飼い主には忠実ですので、子犬の頃からの社会化とトレーニングを正しく行うようにします。シャーペイにとって理不尽なことは受け入れられませんので、しつけをする方の人間も根気よく、筋の通ったしつけを行う必要があります。
シャーペイの寿命
シャーペイの寿命は、9歳~11歳くらいといわれています。他の中型犬と比較すると少し短い傾向がありますが、これはマイナーな犬種で疾患に関する情報があまりなかったことや、中国で一時絶滅寸前から復活させる際の交配で、遺伝的疾患が出るよう傾向にあることが原因といわれています。
シャーペイの飼いやすさ
シャーペイは、もともと狩猟犬や警備犬として使われてきた使役犬ですので、警戒心や闘争心が強い個体がいます。加えてプライドが高く頑固。子犬の頃からの社会化や一貫したトレーニング、皮膚のケアや散歩など、シャーペイのケアのために時間や手間を惜しまない飼い主さんに向いている犬種です。
シャーペイのブラッシングや抜け毛などの処理
シャーペイには特別なトリミングは必要ありませんが、シワの間が汚れやすいので、毎日ブラッシングしたり拭いてやったりして清潔に保つようにします。体臭が強いので、定期的にシャンプーするとよいでしょう。
シャーペイの散歩
シャーペイはあまり活動的な性格ではありませんが、狩猟犬だったこともあり、体力はあります。毎日30分以上の散歩を2回はしてあげましょう。
シャーペイの室内で飼うにあたって気になること
シャーペイは寒さに弱いため、室内で飼育する方がよい犬種です。冬の間は保温につとめ、必要に応じて服を着せるなどしてもよいでしょう。独立心が強い犬種ですが、飼い主とは一緒にいることを好みますので、そういった面からも室内で飼育するのに向いています。
シャーペイの子犬の時の大きさや体重
シャーペイの子犬は、生後6か月で13kgくらいまで育ちます。個体差の大きい犬種といわれています。
シャーペイの成犬の時の大きさや体重
シャーペイの成犬の大きさは、体高44~51cm、体重18~23kgです。
シャーペイの吠え声の大きさなど
シャーペイは警戒心の強い犬種で、初めて見るものに対しては特に警戒しますが、プライドや独立心が高いため、吠える必要を感じないようで、無駄吠えはあまりしないといわれています。
シャーペイの餌について
シャーペイはアレルギーが出やすいといわれています。フードが合わないと症状が出ることがありますので、獣医師に相談したうえで、個々に合ったフードを与えるようにします。食後は顔を固く絞った布で拭き、清潔に保つようにしましょう。
シャーペイのかかりやすい病気
シャーペイのかかりやすい病気には、アレルギー、皮膚炎、眼疾患があります。これらは遺伝的な要因だったり、たるんだ皮膚が原因だったりするようです。他にシャーペイ・シンドローム(家族性シャーペイ熱)とも呼ばれる、原因不明の発熱などを起こす遺伝的疾患があります。
シャーペイってどんな犬?まとめ
シャーペイは独特の風貌で、「ブサカワ」好きな人々には熱狂的なファンがいます。世界中で人気があり、海外のブリーダーから空輸で手に入れるほどの人気があります。ブサカワの容姿は勿論、プライドが高くて頑固なくせに妙に警戒心が強かったり、長く一緒にいればいるほど味が出てくる犬ともいわれています。改良によって闘争心や攻撃的な面は抑えられてきているものの、筋の通ったしつけを施して、良い家庭犬にしてあげたい犬種です。
別名チャイニーズ・ファイティングドッグとも呼ばれるシャーペイは、一時中国で絶滅寸前だったそうですが、ある香港人ブリーダーによって救済されて今日に至るのだそうです。
世界の犬種をみても、シャーペイに顔が似た犬はあまりいませんよね。
体型的にはフレンチブルドッグやパグに似ているところもありますが、この顔はかなり独特だと思います。
体にシワが深い事もあり、皮膚病のトラブルはどうしても多い様ですので、シャーペイを飼うならマメにシャンプーをしてあげる必要があるでしょう。
そんなシャーペイについて詳しく見て行きましょう。