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アメリカンコッカースパニエルの概要・歴史
アメリカンコッカースパニエルは、1620年、イギリスから移民とともにメイフラワー号に乗船してアメリカへ渡ったイングリッシュコッカースパニエルが、アメリカで改良されて現在の姿となり、イングリッシュコッカースパニエルと区別するために国名を名前に入れられました。ディズニーのアニメ映画「わんわん物語」で世界中で有名になり、昭和30年代には日本でも人気が出始めました。
アメリカンコッカースパニエルの性格
アメリカンコッカースパニエルは、初対面の人にでも愛想をふりまく陽気で楽しい性格です。先祖は猟犬出身で賢く、トレーニングにも苦労しないといわれています。動くものに強く反応してしまうことがあるため、普段は穏やかな犬種ではありますが、社会化としつけは必要です。
アメリカンコッカースパニエルの種類(色やタイプ)
アメリカンコッカースパニエルの色は、大きく分けると4種類あります。ブラック・バラエティー(タン・ポイントや胸と喉の少量のホワイトポイントを含む)、アスコブ・バラエティー(ブラック以外の単色で、タン・ポイントとホワイトポイントはブラック・バラエティーに同じ)、パーティー・カラー・バラエティ(2色以上のはっきり区別できる単色、うち一色は必ずホワイト。タン・ポイントはブラックやアスコブバラエティに同じ)、タン・ポイント(スタンダードに定められた箇所に10%以下のタン・マーキング)です。
アメリカンコッカースパニエルの値段・価格相場
アメリカンコッカースパニエルの価格は、15万円~25万円です。ショータイプや、両親がチャンピオン犬の子犬は40万円を越すこともあるようです。
アメリカンコッカースパニエルのしつけのしやすさ
アメリカンコッカースパニエルの祖先は、人間が撃ち落とした獲物を運んでくる仕事をする猟犬でした。それを愛玩犬として改良していったため、知能は高く、トレーニングをしやすい犬種です。ペットとして一緒に生活するうえで、しつけに苦労することはそれほどないかもしれません。
アメリカンコッカースパニエルの寿命
アメリカンコッカースパニエルの寿命は、12~15歳くらいといわれています。これは中型犬の寿命としては長いほうです。
アメリカンコッカースパニエルの飼いやすさ
アメリカンコッカースパニエルは、誰とでも仲良くなれる明るく陽気なキャラクターでしつけもしやすく、子どもからお年寄りまで飼育可能な犬種です。長くゴージャスな被毛のお手入れや、垂れ耳を清潔に保つなど、ケアに多少手間がかかる面もありますので、ケアする時間を作ってあげられる人に向いている犬種です。
アメリカンコッカースパニエルのブラッシングや抜け毛などの処理
アメリカンコッカースパニエルは、ウェーブのかかった美しい被毛をしています。ロングに伸ばしている場合はもちろん、短めにカットしている場合でも、わきの下やお腹など、毛玉にならないよう、毎日ブラッシングしてあげましょう。
アメリカンコッカースパニエルの散歩
アメリカンコッカースパニエルは筋肉質でスタミナもあり、運動は大好きです。20分以上のお散歩を1日2回は行ってあげましょう。
アメリカンコッカースパニエルのトリミング
アメリカンコッカースパニエルは皮膚が弱いことが多く、脂漏性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎になりやすい犬種です。低刺激のシャンプーで清潔に保つようにしてあげましょう。月に1度はトリミングしてコッカーらしいスタイルをキープしてあげたいですね。耳掃除など耳のケアも定期的に欠かせません。
アメリカンコッカースパニエルの室内で飼うにあたって気になること
アメリカンコッカースパニエルは、室内でもはしゃいで走り回ってしまうことがあり、その際に膝蓋骨脱臼してしまうことも。床の滑り止めや、ソファ等の段差部分にはラグを敷くなど、工夫してあげたいですね。
アメリカンコッカースパニエルの子犬の時の大きさや体重
アメリカンコッカースパニエルの子犬のサイズは、生後3か月で約2kg、生後5か月で約4kg、生後7か月で約6kgです。だいたい生後1年ほどで成犬サイズになります。
アメリカンコッカースパニエルの成犬の時の大きさや体重
アメリカンコッカースパニエルの成犬のサイズは、体高が36~38cm、体重が11~13kgです。他の犬種と比較して個体差の大きい犬種のようです。
アメリカンコッカースパニエルの吠え声の大きさなど
アメリカンコッカースパニエルの吠え声は大きい方で、ラブラドールレトリーバーと同じくらいの大きさといわれています。トレーニングはしやすく、物覚えのよい犬種ですので、子犬の頃から社会化としつけをしっかりして、知らない人に吠えたり、要求して吠えたりすることのないようにしておきましょう。
アメリカンコッカースパニエルの餌について
アメリカンコッカースパニエルは、食欲旺盛な犬種です。食いしん坊で、人間の食べ物や他のペットのフードなどを食べてしまうことがあるので、しっかりと「座れ」「待て」のコマンドを覚えさせて、常にフードの適量をキープしましょう。食べる時には耳がフードで汚れないよう、スヌードなどでとめてあげるといいですね。
アメリカンコッカースパニエルのかかりやすい病気
アメリカンコッカースパニエルに多い病気は、アレルギー性皮膚炎や脂漏性皮膚炎など皮膚の病気、外耳炎など耳の病気、膝蓋骨脱臼、白内障などがあります。また、突然攻撃的になるレイジ・シンドローム(突発性激怒症候群)という遺伝的な脳疾患が発生することがあります。
アレルギー性皮膚炎に関して獣医が詳しく解説してくれている下記の記事も参考に!
アメリカンコッカースパニエルってどんな犬?まとめ
アメリカンコッカースパニエルは、愛玩犬として改良される中で、フレンドリーで陽気な性格となって、老若男女誰にでも飼育しやすい犬種となりました。耳や皮膚など、他の犬種と比較すると、こまめにケアしてあげなければならない面はありますが、しっかりケアしてあげれられるならば、初心者の方にも飼育しやすい、陽気で楽しい犬種です。
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