マルチーズの概要・歴史
マルチーズは世界最古の愛玩犬と呼ばれ、その起源は2800年前にもさかのぼると言われている、地中海マルタ島原産の犬種です。紀元前に作られた壺の装飾のモデルになったり、マルチーズを埋葬したらしいお墓が発掘されたりしているそうです。長い間、高貴な人々に愛されてきたマルチーズが一般家庭に広まったのは、1800年代になってからだといわれています。
現在のマルチーズは、小型のスパニエル犬とミニチュアプードルを交配させて誕生したというのはご存知でしたか?
マルチーズの性格
マルチーズはかつてはマルチーズテリアと呼ばれていました。知的で優しく、甘えん坊だといわれていて、人間が大好きでいつも一緒にいたがります。また、時には神経質な一面もある様です。抱っこされるのも大好きなので、セラピードッグとしての適性もあるようです。その一方、歴史の上ではねずみ狩り要員とされていた時代もあり、意外と活発で、遊ぶのも大好きです。
マルチーズの種類(色やタイプ)
毛色は純白が望ましく、絹糸のような直滑毛が全身を覆います。アンダーコートがなく、抜け毛は少ないほうです。
マルチーズの値段・価格相場
一般的に、10万円~20万円ほどの価格で販売されていることが多いようです。価格の違いは、性別、血統(親がチャンピオン犬等)以外には、小型犬ならではですが、身体が小さければ小さいほど価格は高くなる、という傾向があります。
マルチーズのしつけのしやすさ
利口で物覚えがよいので、しつけはしやすい犬種ですが、敏感で気が強い一面もありますので、子犬時代からのきちんとしたトレーニングは必要です。
マルチーズの寿命
平均的には12~15歳前後です。
マルチーズの飼いやすさ
室内での飼育に向き、家庭内でのルールを理解できるので、とても飼いやすい犬種です。抱っこされるのも好きなので、子どもからお年寄りまで、仲良くすることができます。
毛抜けは少なく自宅でもマルチーズは飼いやすい犬ですが、毛のもつれの面では少し手がかかります。
マルチーズのブラッシングや抜け毛などの処理
マルチーズは被毛は長く伸び続けるので、ショー・ドッグの場合はラッピングペーパーで覆い、毛を保護します。一般的には、被毛の汚れやからまりを避けるためには、短くトリミングしておくと扱いやすくなります。
マルチーズのその長い被毛が生え変わる生後8か月前後に被毛がもつれてしまうので、飼い主は毎日めんどくさがらずグルーミングをしてあげて下さい。
マルチーズの散歩
マルチーズはお人形のような愛らしいルックスですが、意外と活発で、外で遊ぶのも大好きです。マルチーズの体力的には、長時間のお散歩を1回よりも、15分~30分程度の短時間のお散歩を1日に複数回行うのが理想的です。運動好きな犬種ではありますが、共働きなどでなかなか運動をする機会がなくても、ある程度順応する犬種とも言われています。
マルチーズのトリミング
純白の被毛が美しく、特徴的なマルチーズ。白い毛色は、汚れや涙焼けなどの着色が目だってしまいます。それらを防ぐためには、月に1度はシャンプーとカットをしてあげたいですね。
マルチーズの室内で飼うにあたって気になること
大きさ、性格ともに室内犬として長年愛されてきた犬種ですので、室内で飼育するのには向いている犬種です。とはいえ、落ち着きなく物音や来客に反応して吠えてしまうマルチーズもいますので、きちんとしつけることが大切です。
マルチーズの子犬の時の大きさや体重
マルチーズの子犬のサイズは、体高11~13cm、体重0.7~1.2kgほどです。生後8か月ほどで成犬と同じくらいの大きさまで成長します。
マルチーズの成犬の時の大きさや体重
マルチーズの成犬は、体高23~25cm、体重2~3kgくらいです。被毛がフワフワとしているので、太っている・痩せているが一見わかりづらいですが、身体の大きさに個体差の多い犬種だといわれています。
マルチーズの吠え声の大きさなど
鳴き声よりも目で表現する、なんていわれることもあるマルチーズですが、人見知りでお客さんが来た時に吠えたり、興奮しすぎて吠えてしまうことなどは多いようです。子犬の頃から色々な人に会わせて社会性を身に着けさせ、飼い主さんが落ち着いた態度でしつけてあげたいですね。
マルチーズの餌について
マルチーズの毛は白いので、涙焼けや、舐めてしまった手足の着色が目立ちます。また、食が細く、食べムラが多いマルチーズもいるようです。フードは、涙焼けや目やに、かゆみなどのアレルギー症状が起こりにくく、食が細い子でも、香りなどで食欲をそそるタイプのフードを選んであげたいですね。
マルチーズのかかりやすい病気
目が常に涙っぽい状態になり、涙焼けの原因となる流涙症、膝のお皿の骨がずれてしまう膝蓋骨脱臼、僧帽弁閉鎖不全症などの心臓疾患、先天性の水頭症などが、マルチーズに多いといわれています。また、垂れ耳なので耳が汚れやすく、外耳炎にも注意が必要です。
マルチーズってどんな犬?まとめ
愛玩犬としての歴史が長く、一緒に暮らすパートナーとしては申し分のない犬種です。大型犬や小型犬で、特定の犬種が爆発的に流行した時期にも、常に一定の人気を保ち続けてきたことが、飼いやすさの証明かもしれませんね。

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