ボルゾイの飼い方、性格、しつけとは?注意する病気や値段チェック

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犬と猫とスキーが大好き。 ドッグトレーナー資格を持ち、 「犬の教科書をつくろう」の編集部員として執筆中!

ボルゾイの概要・歴史

ボルゾイはロシアで貴族によってウサギ狩りやオオカミ狩りに使われてきました。ヨーロッパの王室との外交では、ロシアからボルゾイを連れて行ったこともあり、文化と歴史上重要な役割を果たしてきました。ボルゾイの愛好家には有名人が多く、イワン雷帝やピョートル大帝、ニコラス二世、プーシキン、ツルゲーネフなどがボルゾイを所有したり、ブリーディングしたりしていました。19世紀末から、ボルゾイはヨーロッパやアメリカの犬舎でも見られるようになりました。

ボルゾイの性格

ボルソイ 性格
ボルゾイの性格は、日常生活ではほとんど静かに落ち着いて過ごしますが、獲物となるものを目にすると、興奮して激しく反応することもあるようです。クールな外見とは違って、心を許した家族には甘えたがりだったり、そのギャップも愛される一因のようです。状況判断がよく、自分で物事を判断して行動することができる犬種です。

ボルゾイの種類(色やタイプ)

ブルーとブラウン(チョコレート)、これらの色調の毛色以外は全ての毛色の組み合わせが単色でもパイドでも見られます。

ボルゾイの値段・価格相場

ボルゾイの子犬の価格は、15万円~20万円くらいです。チャンピオン犬の子どもは50万円以上の価格がつくこともあります。

ボルゾイのしつけのしやすさ

ボルゾイ しつけ
ボルゾイは自分で判断して行動するようなところがあるので、その分しつけにはちょっと手こずるかもしれません。子犬の時からの社会化とトレーニングは必須ですが、うまくいかない場合、専門のトレーナーの力を借りるのもいい方法です。

ボルゾイの寿命

ボルゾイの平均的な寿命は、8歳~10歳くらいだといわれています。大型になる犬種のため、どうしても犬全体の平均よりも短命になってしまいますが、中には15歳を超えるボルゾイもおり、持病や性格、遺伝によっても個体差が出ます。

ボルゾイの飼いやすさ

ボルゾイ 飼いやすさ
ボルゾイは体が大きく、猟犬の血から、興奮すると抑えるのが大変なこともあり、初心者が飼育するのは難しい犬種です。運動量も必要ですので、犬にかける手間や時間を惜しみなく提供できる飼い主さんに向いているでしょう。ロシア出身で、日本の夏の蒸し暑さは苦手ですので、飼育環境にも注意が必要となってきます。

ボルゾイのブラッシングや抜け毛などの処理

ボルゾイは寒さに対応するため、ダブルコートの被毛をしており、抜け毛は多い犬種です。長い毛もボルゾイの魅力のひとつですので、毎日綺麗にブラッシングしてあげましょう。特別なトリミングは必要ありませんが、月に1回はシャンプーしてあげるとよいでしょう。

ボルゾイの散歩

ボルゾイ 散歩
ボルゾイは運動量が多く必要な犬種で、毎日1時間以上の散歩を2回は必要とします。速いスピードで走りますのでドッグランなどで走らせてやるとよいですが、あまりサイズの違う犬種と一緒にして狩猟本能に目覚めてしまうと危険です。跳躍力もありますので、柵を越えて脱走した、ということにならないように常に注意しておかなくてはなりません。

ボルゾイの室内で飼うにあたって気になること

ボルゾイを室内で飼う場合、ほとんどの時間を大人しく落ち着いて過ごせますが、一旦興奮すると大型犬ですので破壊力はなかなかです。それなりのスペースがあることが望ましいですね。抜け毛対策と、夏の暑さのための空調を整えておくことは必須です。

ボルゾイの子犬の時の大きさや体重

ボルゾイの子犬は生後2か月で約8kg、生後4か月では約20kgまで成長します。生後10か月ほどで成長は緩やかになっていきますが、2歳くらいまでゆっくりと成長を続ける個体もいるようです。

ボルゾイの成犬の時の大きさや体重

ボルゾイの成犬の大きさは、体高が66cm以上、体重は25kg~47kgです。大型犬とも超大型犬ともいえるサイズに分類され、個体によっては超大型犬サイズまで成長することもあり、一般的に雄の方が大きくなります。

ボルゾイの吠え声の大きさなど

ボルゾイは普段は穏やかな性格のため、無駄吠えは少ない犬種です。でも、元々がサイトハウンド(視覚で獲物を追う狩猟犬)ですので、動くものに対して激しく反応してしまうことがあります。子犬の頃から慣らして、人間の子どもや小型犬、猫など他のペットを獲物と認識しないように訓練しておくことが重要です。

ボルゾイの餌について

ボルゾイ 餌
ボルゾイは体の大きさに対して脚が細く、肥満になってしまうと負担が大きくなります。食の細さにもよりますが、肥満傾向になりそうな場合は高品質で低カロリーのフードを選んで与えてあげましょう。胃捻転を防ぐためには、あまり硬くないフードがよいでしょう。

ボルゾイのかかりやすい病気

ボルゾイが注意すべき病気には胃捻転があります。ボルゾイのような胸の深い体型の犬種に多くみられる病気で、胃がねじれてガスがたまり、最悪の場合は発症から数時間で死に至る病気です。フードはいっぺんにたくさんではなく、少量を何回かに分けて与え、食後すぐの運動は避けるようにしましょう。

ボルゾイってどんな犬?まとめ

ボルゾイ 画像
ボルゾイは、高貴で優雅な姿、大きな体で目にする人々を魅了します。しかしその体の大きさゆえ、誰にでも簡単に飼育できる、とは言い難い犬種でもあります。大きな体で俊敏に動くボルゾイをきちんとコントロールできるようなトレーニングを適切に行い、その魅力を存分に発揮させてあげたい犬種です。

うたパパ
ボルゾイのこの優美な体型は美しいですよね。
大きさ、足の速さ、筋肉と兼ね持った優れたハンター犬種です。

ボルゾイはオオカミよりも足が速く、2匹のボルゾイでオオカミを追いかけて、耳の後ろを捕えて地面に押さえつけて仕留めていたんだそうです。

そんな狩猟犬としても優秀なボルゾイですが、今では子供からお年寄りにも温厚で従順なペットとして飼われるように変わってきています。

視覚ハウンドは、グレイハウンドやアフガンウハウンドなど運動神経に優れた足が速く、見た目もカッコイイ犬種勢揃いですね!

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