
ボクサーの概要・歴史
ボクサーは、ドイツやその近隣諸国で、ブレンバイザーとして使われたマスティフ系統の狩猟犬を祖先として作出された、比較的新しい犬種です。狩猟の際、ハウンド系の狩猟犬に追い詰められた獲物のイノシシやシカなどに噛みついて動きを制し、確保するのがブレンバイザーの役割でした。特徴的なあごや鼻の形は、獲物に噛みついたままでも呼吸しやすいように交配を重ねた結果です。ボクサーの改良の過程では、テリア系やブルドッグ系の犬種も使用されました。
ボクサーの性格
ボクサーの性格は、穏やかで堂々としていて、自信に満ちています。飼い主とその家族にはとても忠実で、無邪気に振舞いますが、見知らぬものに対しては警戒し、疑り深い面があります。以前は獰猛な性格でしたが、コンパニオンドッグとして改良される過程で優しい性格になり、愛される家庭犬になりました。
ボクサーの種類(色やタイプ)
ボクサーにはドイツタイプとアメリカタイプがあり、より頭部が大きく、がっしりして筋肉質なものがドイツタイプです。ヨーロッパでは断耳・断尾とも禁止されていますが、日本では任意とされています。被毛の色はフォーンかブリンドルで、白の斑が入ることもあります。
ボクサーの値段・価格相場
ボクサーの子犬は、15万円~20万円くらいで販売されることが多いようです。月齢や血統の他に、ボクサーは骨格のしっかりした子犬が好まれ、高価になる傾向です。
ボクサーのしつけのしやすさ
ボクサーは、軍洋犬や警察犬として使われることもあるので訓練しやすいようにみえますが、訓練されていない一般のボクサーは繊細で傷つきやすいところがあり、厳しい叱責や体罰は逆に反抗的な犬にしてしまうことがあります。かといって甘やかすのではなく、優しく言葉をかけながら、愛情を持ってしっかりとトレーニングをしてあげましょう。
ボクサーの寿命
ボクサーの平均的な寿命は、10歳~12歳くらいといわれています。中型犬の寿命としては比較的短い傾向かもしれませんが、暑さや寒さに強くないこと、悪性腫瘍がしばしばみられること、などが理由として考えられます。
ボクサーの飼いやすさ
ボクサーは飼い主にはよく懐き、従順に振舞いますが、見知らぬものに対する警戒心は強い犬種です。無邪気に遊んでいても、スイッチが入ると勇猛果敢な恐れ知らずです。噛むための犬だっただけあって、噛む力は強く、身体も筋肉質でパワフル、コントロールできるようにしておかなくてはなりません。社会化としつけは必須です。
ボクサーのブラッシングや抜け毛などの処理
ボクサーはシングルコートの短毛ですが、毛のサイクルが短く、抜け毛は少なくありません。最低でも週に1~2回はブラッシングしてあげましょう。
ボクサーの散歩
ボクサーは筋肉質でパワフル、必要な運動量も多い犬種です。1時間以上の散歩を1日2回はしてあげましょう。運動不足はストレスからの問題行動へも影響しますので、運動欲求を発散させてあげましょう。ドッグランで走らせるのもいい運動にはなりますが、トレーニングがされていることは前提のうえで、ボクサーの特性上、小型犬とは一緒にしないこと、常にボクサーから目を離さないこと、など、注意が必要です。
ボクサーの室内で飼うにあたって気になること
ボクサーは暑さ寒さに強くありませんので、温度管理できる屋内での飼育が向いています。体温調節が苦手な短吻種なので、特に夏季の熱中症には要注意です。股関節形成不全も多いため、お部屋の床は滑り止めを施しておくと安全です。
ボクサーの子犬の時の大きさや体重
ボクサーの子犬は、生後3か月で6kg位、生後半年で15kg位まで育ちます。個体差があるので、両親犬の体重を知っておくと成長の目安になります。
ボクサーの成犬の時の大きさや体重
ボクサーの成犬の大きさは、体高53~64cm、体重25~32kgです。雄雌や血統によって大きさはまちまちです。
ボクサーの吠え声の大きさなど
ボクサーは見知らぬものに対する警戒心の強い犬種ではありますが、普段から無駄吠えするようなことはあまりありません。子犬のうちは警戒吠えをすることがありますので、早いうちから社会化とトレーニングで吠える必要がないことを教えてあげましょう。
ボクサーの餌について
ボクサーは胸が深い体型ですので、胃捻転には注意が必要です。ドッグフードの一気食いはさせず、与える回数を増やし、食後は運動させないようにしましょう。
ボクサーのかかりやすい病気
ボクサーのかかりやすい病気には、拡張型心筋症や股関節形成不全、椎間板ヘルニアなどがあります。ガンが多いともいわれていますので、異常がみられたらすぐに受診するのはもちろん、定期的に健康診断を受けておくと安心です。
ボクサーってどんな犬?まとめ
ボクサーは、無邪気で頭がよく、それでいて成犬、老犬になってもずる賢さはみられない犬種だといわれています。飼い主やその家族には色々な表情をみせ、ユーモラスに笑わせてくれることもあれば、頼りになるパートナーにもなってくれるでしょう。パワフルで噛む力が強いので初心者向けとはいえません。しっかりコントロールできるように社会化とトレーニングは必ずしましょう。
今回は、ボクサーの性格やしつけ、飼い方やかかりやすい病気など、ボクサーについて詳しく見てみましょう。
性格的にも、活動的で積極的な性格で、ふざけるのが好きという、我が家のフレブルうたにも似た性格です。
ブルドッグも入っているので、顔もフレブルを少しシュッとした感じですよね。
ボクサーは子供に対してもとても優しい気質を持ち合わせているので、日本でも今後も人気がますます上がりそうです。