紀州犬の子犬画像を見ながら性格やしつけ、飼い方、注意する病気を解説

ABOUTこの記事をかいた人

犬と猫とスキーが大好き。 ドッグトレーナー資格を持ち、 「犬の教科書をつくろう」の編集部員として執筆中!

紀州犬の概要・歴史

紀州犬は、クマ、シカ、イノシシなどの狩猟犬として古くから飼育されてきた、日本在来犬です。山深い紀伊半島の、和歌山県、三重県、奈良県を含む山岳地の出身です。昔は斑模様のものもいたようですが、昭和9年(1934年)に国の天然記念物に指定され、毛色に関する統一が図られてからは、斑模様の紀州犬は見られないようになりました。

レオさん(@kishu_leo)がシェアした投稿

紀州犬の性格

紀州犬の性格は、勇猛果敢です。忍耐強く、素朴ながら気品と精悍さがあります。自分が心に決めた主人には忠誠を尽くし、いざという時には勇敢に振舞います。警戒心が強く、他人に媚びることもありません。最近では、ペットタイプとして温厚でおとなしい性格のものもおり、一般家庭でも飼育しやすいようになってきました。

合わせて読みたい関連記事「犬の教科書をつくろう」でも、これまで様々な大型犬を取り扱ってきました。
バーニーズマウンテンドッグゴールデンレトリバーシベリアンハスキードーベルマンと言ったペットとしても人気の外国の犬種や
秋田犬や土佐犬、などの日本の犬にも大型犬もいます。

大型犬は忠誠心が強い犬が多く、飼って見ると主人に忠誠を尽くす従順な愛犬になる犬種が多いですね。

紀州犬の種類(色やタイプ)

紀州犬の被毛の色は、白、赤、胡麻がありますが、圧倒的に白色が多く、色のあるものはなかなか目にすることが難しくなっています。

紀州犬の値段・価格相場

紀州犬の価格は、5万円~15万円くらいです。ペットショップで販売されることがない犬種ですので、ブリーダーから直接購入することになるため、少し価格は抑えられています。

紀州犬を保健所から迎い入れすることはできるのか?

飼い主が飼育を放棄したり、迷い犬となってしまったことで保護される、いわゆる保護犬がいます。一定の期間内で飼い主が現れないと引き取る事もできるわけですが、紀州犬の場合は少し特殊な扱いと判断される可能性があります。
紀州犬だけでなく、ドーベルマンや土佐犬など、大型犬で人間に危害を加えてしまう恐れのある犬は特定の扱いをされる事が多いようです。
特定犬種と扱われる場合、一般の飼い主への直接の譲渡は難しく、専門のトレーナーや、トレーニング施設や団体にしか譲渡できない事になっています。

そこできっちりとトレーニングを受けた保護犬でしたら、トレーニング後に愛犬として迎え入れることもできる様です。

紀州犬のしつけのしやすさ

紀州犬は、誰にでもフレンドリーな犬種ではありませんが、主人と認識すればとても従順になりますので、先ずは犬との関係をしっかりと築き、トレーニングが入りやすいようにしておくことが大切です。特に力が強い犬種ですので、行動をコントロールできるようにしておかなくてはなりません。忍耐強い性質なので、こちらも忍耐強く、繰り返しのトレーニングが大切です。

紀州犬の寿命

紀州犬の平均寿命は、13~14年くらいです。好発疾患があまりなく、体が丈夫で、比較的健康管理がしやすい犬種といえます。

紀州犬の飼いやすさ

紀州犬は猟犬として飼育されてきた犬種ではありますが、最近ではペットとして、柴犬ほどではないものの、飼育頭数を増やしてきています。賢く物覚えがよく、忍耐強く、体も強く、猟犬として優れていた部分は、家庭犬としても優れているといえるかもしれません。ただ、咬みつき事故が起きているのも事実です。自治体によっては危険犬種に指定しているところもあります。子犬の頃からの社会化とトレーニングは、力が強い分、小型犬愛玩犬よりもシビアに行う必要があるでしょう。

紀州犬のブラッシングや抜け毛などの処理

紀州犬は硬いトップコートと柔らかく密集したアンダーコートからなるダブルコートの被毛をしています。換毛期には大量に抜けますので、毎日ブラッシングしてあげましょう。月に1回位のシャンプーで、いらない毛を除去してあげるのも有効です。

紀州犬の散歩

紀州犬は活動的な犬種ですので、30分以上の散歩が1日に2回は必要です。運動不足から来るストレスが病気の原因になることもありますので、十分に運動させてあげましょう。暑さが苦手ですので、暑い季節は涼しい時間帯に出かけるようにしましょう。

紀州犬の室内で飼うにあたって気になること

紀州犬を室内で飼育する場合、暑さに弱いため、特に夏場の温度管理には注意が必要です。また、運動能力が高く、時に脱走の名人、といわれることもある犬種です。サークル等を使用する場合は、高さや頑丈さが他の犬種よりも重要になります。

紀州犬の子犬の時の大きさや体重

紀州犬の子犬は、親犬と離されて新しい飼い主の元へ行くことの多い時期、生後3か月の頃には7kgくらいまで成長します。

ももひまさん(@momohima1128)がシェアした投稿

紀州犬の成犬の時の大きさや体重

紀州犬の成犬のサイズは、体高46~52cm、体重20~30kgです。身体に対して頭が大きい体型です。最近は体のコンパクトな個体が増えてきているようです。

紀州犬の吠え声の大きさなど

紀州犬は、日本犬の中では無駄吠えが少ない犬種です。勇敢な性格なので、他の犬に吠えられても応じて吠え返すようなことがなく、堂々としています。ただ、警戒心は強いので、子犬のころから社会化トレーニングをして、警戒して吠えなくてもいいことを教えてあげましょう。

紀州犬の餌について

紀州犬は丈夫な犬種ですが、日本犬によくみられるアレルギー性皮膚炎が起こることがあります。フードが原因になることも多いので、普段からブラッシングの時などに犬の状態をよく観察し、個々に合ったものを選んであげましょう。

紀州犬のかかりやすい病気

紀州犬は、遺伝的疾患の少ない、丈夫な犬種ですが、日本犬に多いアレルギー性皮膚炎を起こしやすいといわれています。適切なブラッシングやシャンプーで皮膚を清潔に保ってあげましょう。心因性疾患にかかりやすいともいわれています。ストレスを溜めないよう、十分な散歩・運動で健康的な生活をさせてあげましょう。暑さに弱いため、熱中症にも注意が必要です。

犬のアレルギー性皮膚炎に関しては、吉野獣医師の下記の記事で詳しく教えてくれています。

紀州犬ってどんな犬?まとめ

紀州犬は、しっかりと正しく社会化としつけを行う必要がある犬種です。他の犬種もそうですが、特に紀州犬は力が強く、人間がコントロールできるようにしつけておくことが重要です。加えて、適切な運動と飼育環境によってストレスを与えず、健全な犬にしておくことで、犬自身の幸福だけではなく、不幸な咬みつき事故を防ぐことができるのです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です